うさぎ徹のこくご教室

高校・予備校・大学・東京アカデミーで講義している兎城 徹が、『賢くなりたいすべての人へ』役に立つコンテンツを書いていきます。

疑問なきところに納得なし(古文の無痛治療)

えらく間が空いてしまいました。楽しみにして下さってる皆さん、ゴメンなさい。

しかも、久々に復活したと思ったら古文の話(笑)  でも、きっと『目からウロコ』の役に立つ話なのでお付き合い下さい。

 

🔹受験指導については、現代文、古文を問わず、『無痛治療』を旨とする私。(面接指導は違うけど)

要は、出来るだけ無意味な『反復練習』や『根性暗記』を少なくしよう、というスタンス。

 

古文の習熟について長年『まず基本的な文法事項の暗記が必須』と信じられてきた。動詞の活用から始まり形容詞形容動詞、そして助動詞の活用表丸暗記へと続く、例のやつ。

まず活用を暗記して、(文脈の全然分からない)短文を相手に、機械的に確認作業をする。

 

ホントにそうなんだろうか?

助動詞の活用表を丸暗記して、古文読解が飛躍的にできるようになるんだろうか?

自分自身の経験では否だし、授業の現場でもそんな生徒は見たことない。

 

伸びる生徒は、それらのチカラワザ暗記に耐え得る暗記力を持ち、なおかつ、それ相応の文章に当たっている生徒なんだな。

 

🔹ポイントは『触れた文章量』。

文章の中で『あれ?、これ何やろう?』と疑問を持って、それから自分で調べたり考えたりして(それでもダメなら先生に解決してもらう)、そして最終的に『あ、そうなんか!だからこの品詞分解になるんや!』と納得する。

この【疑問→納得】の無数の繰り返しだけが、ネイティブ平安人に近づく方法なんだな。

 

ということは、活用表丸暗記もいいけれど、それより(それと並行して)、簡単なもので良いので文章に触れる機会を増やすことが大切になる。(必ずしも設問を解く必要はない)

 

今年、ある授業現場で『チカラワザ暗記』に耐える記憶力がなくても読解力をつけるメソッドを開発している。

手応えはある。7月の模試が楽しみ。

メソッドの中身は、追い追い書きていきますね。